日本のお餅が好きな方にこそ、ぜひ知ってほしいのが韓国の伝統菓子。韓国語では「ハングァ(韓菓)」と呼ばれていて、西洋菓子とは区別されているんですよ。お米や小麦粉、きな粉をベースに、はちみつや木の実、よもぎ、豆といった自然な材料を組み合わせるところは、日本の和菓子ととても似ていて、なんだか親近感がわいてしまいます。
それでいて、食感や味わいには韓国らしい個性もちゃんとあるんです。今回は韓国伝統菓子の代表的なものをご紹介しながら、日本から取り寄せられるお店、そして日本の餅菓子との違いについても、私なりにまとめてみました。
韓国の「お餅」は、日本のお餅とはちょっと違う
韓国の伝統菓子の多くは「トック(떡)」と呼ばれるお餅がベースになっています。とはいえ、日本のお餅のようにつきたてが、びよーんと伸びてもちもち…というイメージとは少し違っていて、韓国のお餅はあまり伸びないのが特徴なんだそうです。
韓国の食べ物の中でも、季節感がいちばん表れるのがこのお餅なのだとか。蜂蜜や松の実、ナツメ、よもぎ、豆などがたっぷり使われていて、素材そのものの味を大切にしているのが伝わってきます。そのままお菓子として食べられて、ケーキやチョコレートよりもずっと低カロリーで体にやさしいのも嬉しいポイント。もち米やうるち米を使ったものから、お餅というより蒸しパンに近い食感のものまで、種類も見た目も本当にさまざまです。
代表的な韓国伝統菓子たち
ここからは代表的な韓国伝統菓子を紹介していきます♪
ソンピョン(松餅)
秋夕(チュソク、韓国のお盆にあたる行事)に欠かせない、定番のお餅です。米粉で作った生地に、豆やごま、栗などの優しい餡を詰めて蒸し上げます。名前の由来がとても素敵で、蒸すときに松葉を一緒に敷くことから「ソンピョン(松餅)」と呼ばれるようになったそう。お餅に松葉のいい香りと模様がふんわりつくんです。半月のかわいらしい形をしていて、見ているだけで気分が上がります。
ヤッカ(薬菓)
最近、日本でもじわじわと人気が広がっているお花のような形の揚げ菓子です。小麦粉とごま油、はちみつ、お酒などを混ぜた生地を油で揚げて、甘い蜜にひたして仕上げます。名前に「薬」の字が入っているのには理由があって、「薬(약)」は体によく、滋養があるとされるはちみつや生姜などの食材に由来していて、「菓(과)」はお菓子という意味なんですって。韓国には昔から「薬食同源」という考え方が根付いていて、食べることと薬を飲むことの境目があいまいなくらい、どちらも大切にされてきたそうです。
ヤッカには地域や作り方による違いもあります。北朝鮮の開城地域に伝わる「開城薬菓(ケソンヤッカ)」はパイのように生地が層になっているのが特徴で、もう少ししっとりとした食感の「宮中薬菓(クンジュンヤックァ)」と呼ばれるものもあるんですよ。
由来をたどってみると、これがまた興味深くて。薬菓をはじめとする韓国伝統菓子は、もともと宮廷の儀式でお供えするためのものだったそうです。高麗時代の韓国は仏教が国教で、お肉を食べる習慣がなかった一方、穀物の栽培が盛んだったこと、そして中国から伝わったお茶の文化が広まったことから、上流階級の間でいろいろなお菓子が作られるようになったのだとか。
ヤッシッ(薬食・ヤッパッ)
お餅というより、おこわに近い一品です。蒸したもち米にごま油、しょうゆ、はちみつを和えて、ナツメや松の実などを混ぜ込んでもう一度蒸し上げます。「薬飯(ヤクパプ)」とも呼ばれていて、ご飯というよりお餅のような感覚で食べられているそうです。
由来をたどると、新羅時代までさかのぼる素敵な伝説に行き着きます。旧暦の1月15日、王様(炤知麻立干という方だそうです)が、家臣による暗殺の陰謀をカラスの知らせのおかげで未然に防ぐことができたというお話があるんです。そのお礼として、毎年1月15日にカラスへ香ばしいご飯をお供えするようになったのが「薬食」の始まりだと伝えられています。
ホットク
屋台でおなじみの韓国式の焼き菓子です。生地に黒糖やナッツを包んで鉄板でじっくり焼き上げる、外はカリッと、中はとろりとした食感がたまりません。ご家庭で作れるホットックミックス粉も、日本の通販で手に入りやすくなっているので、おうち時間に試してみるのもおすすめです。
トッポッキの餅(トック)
甘辛いソースでぐつぐつ煮込む「トッポッキ」に使われる、円柱形のお餅です。屋台で売られているソーセージのような形をしていて、韓国の若い女性たちにも大人気なんだそう。お菓子というよりはおやつ・軽食という立ち位置ですが、韓国のお餅文化を語るうえでは欠かせない存在です。
日本から取り寄せられるお店
韓国の伝統菓子や伝統餅は、最近では日本の通販でもぐっと手に入りやすくなっています。わたしが見つけたお店をいくつかご紹介しますね。
- 韓国広場 e-shop(新大久保の韓国スーパーさんの公式通販):ソンピョンやシルトック、ガレトックなど、伝統餅の品揃えがとても豊富です。朝の注文締切時間内であれば、当日発送に対応しているお店もありますよ。
- KFOODS(ケーフーズ):「韓国伝統餅」というカテゴリーがあって、ソンピョン餅などを取り扱っています。
- 徳山商店:丸ソンピョン(白・よもぎ)、クルトク、薬菓(イナンソル韓菓)など、伝統餅や伝統菓子を冷凍・常温で届けてくれます。テレビでも紹介されたことがあるそうです。
- 韓国市場・韓国食品専門店いろいろ:Yahoo!ショッピングやQoo10などのモールにも、ソンピョンの三色セットや、冷凍餅の詰め合わせ(ソンピョン、コリアン餅、ヤッパッ、シルトック、ヨンヤントックなど)を扱うお店がたくさんあります。
冷凍便での発送が多いので、解凍方法や賞味期限の表示は、注文前にひと通りチェックしておくと安心です。
日本の餅菓子との共通点と違い
| 観点 | 日本の餅菓子 | 韓国の伝統菓子(ハングァ) |
|---|---|---|
| 食感 | つきたては伸びがあって、もちもち | 伸びは控えめで、しっとり・ほろっとした食感が多め |
| 主な甘み | あんこ(小豆)が中心 | はちみつ、黒糖、ナツメ、栗など、バリエーション豊か |
| 代表例 | 大福、桜餅、柏餅 | ソンピョン、ヤッカ、ヤッパッ |
| 季節行事との結びつき | 桃の節句、端午の節句など | 秋夕(チュソク)、正月15日など |
| 起源 | 神事・年中行事 | 宮廷儀式・仏教文化 |
どちらも「素材そのものの味を生かす」「行事と結びついている」という点では、根っこの部分がよく似ているなと感じます。一方で、揚げてから蜜にひたすヤッカのような作り方は、蒸す・つくという工程が中心の日本の餅菓子にはあまり見られない発想で、韓国ならではの面白さだなあと、調べていてわくわくしました。
まとめ
お餅好きとして韓国の伝統菓子に触れてみると、「お餅」と、ひとことではくくれないほどの奥深さに驚かされます。蒸す、つく、揚げる、炊く…作り方だけでもバリエーションが豊かで、1つ1つに季節の行事や祈りの物語が宿っているのが、なんとも愛おしく感じられます。
幸い、今は日本にいながら韓国の伝統餅や薬菓を取り寄せられる時代です。まずは気になる一品から、おうちで韓国のお餅文化を味わってみてはいかがでしょうか。

最後に私の好きな韓国伝統菓子のホドゥクワァジャ(くるみ饅頭)を紹介します♪
こし餡の中に、くるみがゴロっとい入っている、お饅頭です♪見かけると、つい買ってしまう、お菓子です♪あまり甘くないから、いくつも食べれちゃうから、食べすぎ注意ですよ♪
最後までお読みいただき、ありがとうございました♪


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